県内の山岳遭難事故 去年は133件 統計開始以降最多

去年、岐阜県内で起きた山岳遭難事故は133件と統計を始めて以降、最も多くなりました。
遭難した人の約半数は60代以上で、警察は入念な準備と体力や経験に見合った登山計画を立てるよう呼びかけています。

警察によりますと去年1年間に県内で発生した山岳遭難事故は133件で、おととしの129件を上回り、統計を取り始めた1966年以降で最も多くなり、このうち18人が死亡しています。
2月岐阜県庁で開かれた協議会では、新型コロナの5類移行に伴い、外国人を含む登山客が急増していることや、遭難した人の約半数を60代以上が占めていることなどが報告されました。
可児警察署の陶山慎二朗地域課長は、救助作業中は小さなミスが大きな事故につながるため、気を引き締めて任務にあたらなければならないとしたうえで、「山岳遭難は小さな山でも発生する。登山者も救助者も山には常に危険があることを認識する必要がある」と警鐘を鳴らしました。
警察は装備や登山技術が不足した人が事故に遭うケースが少なくないとして、入念な準備を行うとともに、体力や経験に見合った計画を立てるよう呼びかけています。