岐阜県立岐阜盲学校 創立130年記念式典

視覚に障害がある人が、教育を受けるとともに社会で生きるための知識や技術を学ぶ、岐阜県立岐阜盲学校の創立130年を記念する式典が10日に開かれました。

岐阜市にある県立岐阜盲学校では、9歳から59歳までのあわせて25人が小学部や中学部、それにあん摩マッサージ指圧師などを養成する保健理療科を含んだ高等部で学んでいます。
明治27年に前身となる私立学校が創られ、ことし、創立130年となりました。
体育館で行われた記念式典には児童・生徒や歴代の校長などおよそ170人が出席し、兒玉哲也校長が「明治から令和という時代の変化の中で幾多の困難を乗り越えてきた。県内で唯一の視覚障害教育を専門的に行う学校として、関係機関と連携しながら視覚障害教育を充実させていきたい」と挨拶をしました。
また、児童・生徒を代表して高等部2年の原田峻輔さん(17)が「この学校でゴールボールなどの視覚障害者スポーツと出会い、喜びを仲間と共有できた経験が私の財産になっている。社会に貢献できる人間になれるよう努力していく」と述べました。
岐阜盲学校によりますと、近年は地域の特別支援学級に通う人もいて、児童・生徒数は減少傾向にあるということで、盲学校の教員が県内の学校を巡回して指導助言するなど新たな役割を模索していくということです。