大規模地震を想定 ドローンで行方不明者の捜索訓練 岐阜市

大規模地震のあと、倒壊の危険がある建物の中からドローンを使って行方不明者を探す警察の訓練が岐阜市で行われました。

大規模な地震が起き、行方不明になった人を探す場合、余震などで建物が倒壊し、捜索活動を行う警察官などに危険が及ぶおそれがあります。
このため、岐阜北警察署は7日、災害時の協定を結んでいる企業の協力で小型のドローンを使って建物の中から行方不明者を探す訓練を行いました。
訓練は震度6弱の地震が起き、3階建てのマンションの1室に逃げ遅れた人がいるという想定で行われ、担当者は室内を飛行するドローンが撮影した映像を屋外のモニターで確認しながら、部屋の間取り図に捜索済みの経路を記入するなど、念入りに確認しながら、行方不明者の役を発見しました。
このほか、行方不明者を見つけたあと、実際に救助に向かうため、映像から建物の損壊状況の把握に努めるなどの注意点を確認していました。
岐阜北警察署警備課の坂元博顕警部補は「ドローンを活用することで安全に建物内を確認でき、迅速に救助計画を立てられることが分かった。新しい技術を将来の人命救助につなげられるよう今後も企業などと連携していきたい」と話していました。