高山祭 屋台蔵の1つで扉開かず 能登半島地震が原因か

岐阜県高山市の「高山祭」の祭り屋台を格納する蔵の一つで扉が開かず、屋台を出せなくなっていることがわかり、市などは能登半島地震が原因の可能性もあるとみて扉を開く方法を検討しています。

高山祭で曳き揃えが行われる祭り屋台は秋と春の祭りをあわせて23あり、市内にはそれぞれを格納するための屋台蔵があります。
このうち「宝珠台」という秋の高山祭の屋台の蔵で3日、氏子総代の男性が展示施設への移動の準備のため扉を開けようとしたところ、左側の扉が開かず、屋台を出せなくなっていました。
市が調べたところ蔵が右に傾き、左側の扉の下の部分が地面に当たっていて、去年10月には扉が開いたことなどから、市は能登半島地震が原因の可能性もあるとみています。
氏子総代の三塚清和さんは「まさか扉がこんなことになっているとは思いませんでした。扉が開かなくなったのは初めてで、地震が原因としか考えられないです」と話していました。
また、高山市文化財課の牛丸岳彦課長は「地震による可能性も考えられる。ほかの屋台蔵の状況も確認するよう呼びかけることも検討しています」と話しています。
市などは扉を開けて宝珠台を3月中旬に展示施設へ移動させたいとしていますが、具体的な方法は検討中だということです。