セクハラなど認定 岐南町の町長が辞職届を提出

岐阜県岐南町の町長は町の第三者委員会の調査でみずからのセクハラ行為などが認定され、「町民の皆さまにご迷惑をおかけした」として29日午前、町議会の議長に3月5日付けでの辞職届を提出しました。

岐南町の小島英雄町長(74)は町の第三者委員会の調査で多数の職員に対するセクハラ行為やパワハラ行為が認定されました。
28日の記者会見では町議会があるなどとして5月末までに辞職する意向を示しましたが約3時間半後、報道陣の取材に対し、「いろいろな人から電話をもらい心が折れた。心身ともに疲れました」などと述べ3月5日付けで辞職する意向を明らかにしました。
そして、29日午前、町議会の櫻井明議長に辞職届を提出し、受理されました。
3月1日から始まる定例の町議会には出席しないということで、町議会で同意されると辞職が正式に決まります。
小島町長は「有終の美を飾れなかったことは自分自身ふがいないと感じています。町民の皆さまにご迷惑をおかけしたことは深くお詫び申し上げます。今後、政治に関わることはないと思います」と話しました。
町長が辞職したあとは副町長が職務代理者をつとめるということで、議長が町長の辞職を町の選挙管理委員会に通知してから50日以内に町長選挙が行われます。
【住民「辞職届を出したことは当然」】
岐南町役場の前で住民に話をききました。
60代の男性は、「町民として恥ずかしいし早く辞めてほしいと思っていました。辞職届を出したことは当然だと思います。会見を見て、ハラスメントの自覚がないのだなと感じました」と話していました。
70代の女性は、「町長選挙のときには握手をしてもらい、熱心な方だなと感じていましたが、周りで働いていた職員は嫌だったと思います。騒動が出てから調査に費用や時間がかかったなという印象です。住みやすい町が町長のせいで悪いイメージになるのは、困ります」と話していました。