「ユニバーサルツーリズム」学ぶ 高山市の観光事業者ら

高山市で21日、年齢や障害の有無に関わらず誰もが楽しめる旅行「ユニバーサルツーリズム」について学んでもらおうというセミナーが開かれました。

このセミナーは県が開き県内の観光関連の事業者など20人余りが参加しました。
大手旅行会社の担当者などが講師をつとめことし4月に改正障害者差別解消法が施行され民間の事業者にも負担が重すぎない範囲で障害者への「合理的配慮」が義務づけられることを受けてどのような対応が必要になるかを説明しました。
具体的には客室の家具や通路の幅をセンチメートル単位でホームページに載せている宿泊施設の例などを紹介したほか「前例がない」といった理由で利用を断るのではなく、負担が大きくない範囲で、工夫することが大切だと話していました。
下呂市から参加した宿泊業の50代の女性は、「多様なニーズを持ったお客様が安心して、快適な旅ができるように心がけたい」と話していました。
岐阜県サステイナブル・ツーリズム推進室の横山誠室長は「施設を改修しなければいけないとか、人手不足で十分に対応できないと思わず、できるところから取り組んでほしい」と話していました。