「コクチバス」駆除する「電気ショッカー船」の出陣式 岐阜市

岐阜県は、2月から、ブラックバスの一種「コクチバス」によるアユなどの食害を防ぐため、魚を感電させてから駆除する「電気ショッカー船」を導入することになり、岐阜市で5日、船の出陣式が開かれました。

外来種のブラックバスの一種、コクチバスは、去年、長良川で初めて確認されるなど、県内で発見が相次いでいて、県は、アユなどが食べられるのを防ごうと、水中に電気を流し、魚をしびれさせてから駆除する「電気ショッカー船」を、約1500万円で購入しました。
5日は、岐阜市の長良川で船の出陣式が行われ、古田知事は「国内では、一度外来種が入った河川で完全駆除を成し遂げた例はないと聞いているが、何としてもやり遂げなければならない」と意気込みを語りました。
電気ショッカー船「清流ガード1号」は、長さ4.6メートル、幅1.5メートルのアルミ製で、川に垂らした針金状の電極から放電します。
部品は分解して運ぶことができ、県は、今後さらに3台を導入し、県内各地の川などで活用することにしています。
県などでつくる対策協議会は、令和7年度中に、長良川水系でコクチバスの生息が確認されなくなることを目指していて、6日にも電気ショッカー船による駆除を始める予定です。