「飛騨学園」学校法人の金を私的流用で理事長を解任 高山市

岐阜県高山市で高校などを運営している学校法人「飛騨学園」が、理事長について、学校法人の金を私的に使ったにも関わらず、経費として扱うなどの不正があったとして、解任したことを発表しました。

飛騨学園は22日午後、高山市内で会見を開き、理事長だった下屋浩実氏を、20日、解任したことを発表しました。
それによりますと、去年12月、名古屋国税局から前の理事長宛てに重加算税に関する通知が届いたことを受けて、内部調査を行ったところ、前理事長が学校法人の金を私的に使ったにも関わらず、出張費などの経費として扱うといった不正を行っていたことがわかりました。
このため飛騨学園は、20日、緊急の理事会を開き、理事長職をはじめ学校法人に関連する役職すべてから解任したということです。
飛騨学園が運営する高山西高校の校長も兼ねる小林隆徳新理事長は「あってはならないことで、生徒や園児には動揺もあると思う。保護者の皆さまにも申し訳ない」と謝罪しました。
飛騨学園では今後、私的に使った金額を確定した上で、前理事長に返金を求めることにしていて、前理事長も返金する意思を示しているということです。
また、飛騨学園は前理事長の刑事告訴も検討しています。