飛騨牛から基準値超える消毒成分検出でEU向けの輸出一時停止

岐阜県からEU向けに輸出している飛騨牛から基準値を超える消毒成分が検出されたことがわかり、岐阜県はEU向け飛騨牛の輸出を一時停止するなどの対応を1月中旬から始めています。

岐阜県によりますと、EU向けの輸出牛肉は、輸出業者が自主的に殺菌剤や消毒薬などが残っていないか検査を行っています。
この検査で、高山市のJA飛騨ミートで加工された飛騨牛の検体から、消毒成分である「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」が、EUの基準値を上回る0.14ppm検出されたことが、1月16日、国からの連絡でわかりました。
これを受けて、岐阜県はEU向け飛騨牛の輸出を一時停止したほか、アメリカや香港などEU以外の海外向け飛騨牛も、輸出を一時、自粛する対応を始めたということです。
県によりますと、今回検出された「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」の値は、食品衛生法の基準も超えているということで、この飛騨牛を出荷した農場の肉については、国内での販売も自粛していますが、消費者の健康への影響などは今のところないということです。
この農場は、検出された消毒成分を使っていないということで、岐阜県は検出された原因を引き続き、調べています。