岐阜薬科大の移動薬局車両　珠洲市に派遣

能登半島地震で被災した人たちに薬を提供できる体制を整えようと日本薬剤師会の要請を受け、岐阜市の岐阜薬科大学から薬局の機能を備えた特殊な車両が石川県珠洲市に派遣されました。

珠洲市に派遣されたのは、店舗の薬局のように錠剤を入れる棚や薬を小分けにする機械など、薬の処方に必要な機材が備えられた「モバイルファーマシー」と呼ばれる特殊な車両です。
７日に金沢市に岐阜薬科大学が所有する「モバイルファーマシー」が到着し、早速、薬剤師らが乗り込んで珠洲市に向かいました。
現地では災害医療チームの医師が出した処方せんに基づいて、被災した人たちに薬を提供する予定だということです。
珠洲市に向かう薬剤師のひとりで橋本昌子さんは「被災地では体調が悪いとか常備薬がなくなった方もいると思うので、被災者の健康を守れるよう精いっぱい活動したい」と話していました。
岐阜薬科大学のモバイルファーマシーが被災地に派遣されるのは今回が初めてで、大学では薬剤師の教員３人も派遣しているということです。