政治資金規正法違反の疑い 大野泰正参議院議員地元事務所捜索

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いで岐阜県羽島市にある大野泰正参議院議員の地元事務所など、関係先を捜索しました。
特捜部は、28日も、大野議員の都内の関係先を捜索していて、詳しい経緯について実態解明を進めているものとみられます。

新たに捜索を受けたのは、岐阜県羽島市にある自民党の大野泰正参議院議員の地元事務所や自宅で、事務所には午前10時半ごろ、東京地検特捜部の係官10人ほどが捜索に入りました。
自民党の安倍派「清和政策研究会」では、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を大半の所属議員側にキックバックし、その分を派閥の政治資金収支報告書にパーティーの収入として記載しない運用が組織的に行われた疑いがあり、特捜部は12月19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派の事務所を捜索するなど、捜査を進めています。
関係者によりますと大野議員側は、去年までの5年間で約5000万円のキックバックを受け、議員側の政治団体が収支報告書に収入として記載していない疑いがあるということです。
特捜部は、28日も大野議員の議員会館の事務所や議員宿舎を捜索していて、捜索で押収した資料を分析するなどして、議員側の認識など詳しい経緯について実態解明を進めているものとみられます。

岐阜県羽島市にある大野議員の地元事務所では、午前10時半ごろ、東京地検特捜部の係官10人ほどが入り口のドアをノックして捜索に入りました。
捜索は6時間以上行われ、午後5時前、資料などが入ったとみられる段ボール箱17箱を車に積んで運び出していました。
一方、羽島市にある大野議員の自宅マンションにも午後0時半ごろ、係官数人が捜索に入りました。