橋の強度を確かめる最新技術 各務原市で見学会

各務原市の木曽川にかかる橋でレーザーを使った打音検査の実証実験など最新技術を活用した点検の見学会が開かれました。

トンネルや橋といった道路インフラは11年前、山梨県にある中央自動車道の笹子トンネルで起きたで天井板崩落事故のあと5年に1度の点検が義務化されていますが、点検を行う技術者の確保や効率的な点検技術の開発が課題となっています。
14日、各務原市が岐阜大学などと木曽川にかかる各務原大橋で開いた見学会には企業や行政関係者など約100人が集まり、ドローンによる点検など最新技術を活用して橋の点検を行う様子が紹介されました。
また、橋脚の強度を確かめる打音検査をレーザーを使って行う実証実験の様子も紹介され、人の感覚だけに頼らず点検データを残せることや時間の短縮を見込めるとして注目を集めていました。
実証実験を披露した量子科学技術研究開発機構の長谷川登さんは、「レーザーであらかじめ悪いところを見つけておけば、人による点検の高所作業を少なくできる。安全でコスト削減できる使い方を目指しています」と話していました。
各務原市道路課の鈴木章弘課長は、「点検には費用もかかるし5年に1回となって技術者も不足している。点検技術の発展で簡単に点検できるようになることが重要だと思っている」と話していました。