岐阜県訪れた観光客 去年4262万人余 前年比11%増

去年、岐阜県内を訪れた観光客は4262万人余りで、コロナ禍で中止されていたイベントの再開や旅行割引キャンペーンの実施などを受けて、前の年より11%増えました。

岐阜県が県内405か所の観光地などで行った調査によりますと、去年、県内を訪れた観光客は実人数で4262万5000人と、約4800万人だったコロナ禍の前には戻らなかったものの前の年より11%増えました。
内訳では日帰り客が3756万5000人、宿泊客が506万1000人で、特に宿泊客は各種の旅行割引キャンペーンなどにより前年に比べて50%増えました。
このうち外国人の宿泊客は10万4000人と前年の4倍以上に増えたものの、外国人の個人客の受け入れが去年10月からだったため、依然としてコロナ前の10分の1ほどにとどまっています。
観光地別では「土岐プレミアム・アウトレット」が493万人、各務原市の「河川環境楽園」が409万人、「高山市街地エリア」が229万人などとなっていて、公園を中心に観光客が増えたということです。
行事やイベント別では俳優の木村拓哉さんが織田信長役を務めた「ぎふ信長まつり」が62万人で最も多くなりました。
岐阜県は「全体的には旅行割引などで回復してきているが、今後も平日の観光需要の喚起や県全域でインバウンド客の獲得に取り組み、観光消費額の拡大につなげたい」としています。