瑞浪市 化石発掘の絶滅したほ乳類 ガイドブック作成

去年、岐阜県瑞浪市で化石が見つかった、絶滅したほ乳類パレオパラドキシアについて理解を深めてもらおうと、市の化石博物館はこれまでの研究成果などを解説するガイドブックを作成しました。

パレオパラドキシアは、およそ1200万年前に絶滅したほ乳類ですが、姿や生態など不明な部分が多く「謎の絶滅生物」とも呼ばれていました。
こうした中、瑞浪市で去年6月、およそ1650万年前の地層から国内では初めて背骨が腰から首までつながった状態のパレオパラドキシアの化石が発見され、瑞浪市化石博物館は研究成果などを解説するガイドブックを作成しました。
小中学生が主な対象で、22ページにわたって化石の発掘の経緯や大腿骨の部分などにサメにかまれたあとが多数あることなどが記されています。
また、付着しているフジツボの化石などから、パレオパラドキシアが見つかった瑞浪市釜戸町周辺は当時、暖かい海の浅瀬だったと推測できることなども盛り込まれています。
ガイドブックは市内の小中学校や公民館に配布されているほか、博物館でも1部300円で購入できます。
博物館の安藤佑介学芸員は「パレオパラドキシアを解説する本は少なく、より正しい情報をわかりやすく伝えたかった。多くの人に読んでいただきたい」と話しています。