高山市「脱炭素先行地域」に 県内初 環境省が選定

環境省が選定している「脱炭素先行地域」に岐阜県内では初めて高山市が選ばれ、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする取り組みをほかの自治体に先駆けて進めていくことになりました。

環境省は2030年度までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする取り組みを進める地域を「脱炭素先行地域」に選び、優先的に予算を配分する取り組みを進めています。
これまでの3回の選定で名古屋市や愛知県と岡崎市を含む全国62の自治体が選ばれてきましたが、4回目の選定で岐阜県内の自治体として初めて高山市が選ばれました。
高山市は住民が立ち上げた会社と共に市内を流れる川の10か所に小水力発電所を設置し、発電所を立地した町内会などに電気を供給するほか、端材を活用したバイオマス発電を導入するなど豊富な自然資源を活用した再生エネルギーの地産地消で脱炭素化を進めることにしています。
高山市では「脱炭素先行地域」に選ばれたことで活用できる5年で最大50億円の交付金を使って取り組みを進め、高山市全域で温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指すということです。