おしゃれにサイクリング! 岐阜市でツイード・ラン

厚手の毛織物、ツイードの衣装を身につけて街中を自転車で走る催しが18日に岐阜市で開かれました。

「ツイード・ラン」というこの催しはイギリスのロンドンが発祥で、世界各地の都市で開催されています。
愛知と岐阜にまたがり毛織物の製造がさかんな「尾州」と呼ばれる地域でもツイードや自転車の魅力を発信しようとこれまで8回にわたって開かれてきました。
9回目の18日は風が冷たく、時折、雨も降るあいにくの天気でしたが、スタート地点のJR岐阜駅前の広場にはツイードのジャケットやズボン、帽子などを身につけた参加者170人ほどが集まりました。
そして、自転車に乗って長良川うかいミュージアムまでのコースを思い思いのペースで走り、途中の柳ケ瀬商店街や川原町では自転車を手で押すなどして、散策を楽しんでいました。
また、観光名所に立ち寄ると、参加者同士で写真を撮りあうなどして交流を深めていました。
沿道では華麗なファッションでサイクリングをする参加者に向けて街の人たちが声をかけたり手を振ったりしていました。
柳ケ瀬商店街の男性は「こんなにツイードの服があるんだと驚きました。企画としておもしろいし、今後もやってほしい」と話していました。
ツイードの服を自作して参加した女子大学生は「制服をイメージして、作りました。実際に着て走れてうれしかったです」と話していました。
主催した実行委員会の栗野宏文委員長は「自転車というエコな乗り物が注目される時代、ツイードの素材の羊毛は自然から生まれたもので、ファッションを通じて、地球環境や人々の暮らしに思いをはせてほしい」と話していました。