「ジビエ料理」の給食 本巣市の小学校などで提供

農作物を食い荒らすシカを食材として活用しようと、駆除された肉を使った「ジビエ料理」の給食が本巣市の小学校などで提供されました。

本巣市ではシカが田畑を食い荒らす被害が相次いでいて、昨年度は農作物8トンあまり、約270万円相当の被害が確認されています。
本巣市教育委員会は駆除したシカの肉を食材として活用するとともに、子どもたちに命の大切さを考えてもらおうと、おととしから年2回、市内の幼稚園や小中学校などで「ジビエ料理」の給食を出しています。
教育委員会によりますと、シカの肉はタンパク質や鉄分が豊富で成長期に必要な栄養がまかなえるということで11月14日にはシカ肉のミートソースを使ったスパゲッティが提供されました。
このうち、本巣市郡府の席田小学校では「増えすぎた動物を捕って捨てるのではなく自然の恵みとして命に感謝して食べましょう」と放送が流れ、子どもたちはふだん食べる機会の少ない料理をおいしそうに味わっていました。
小学5年生の女の子は「とてもおいしかったです。本巣市にシカがたくさんいると知らず、びっくりしました」と話していました。
席田小学校の片野綾栄養教諭は「もりもり食べてくれて安心しました。命をいただいていることを感じ、大切に食べてくれる子に育ってほしいです」と話していました。