中津川市付知地域で自動運転バスの実証実験

岐阜県中津川市で、地域づくりの一環として自動運転バスを運行する実証実験が行われています。

自動運転バスの実証実験が行われているのは、中津川市の付知地域です。
中津川市は、自動運転技術を生かしたまちづくりの研究を、東京大学と共同で進めてきましたが、自動運転バスを走行させる実証実験が、国土交通省の事業としてこのほど採択され、10月18日から始まりました。
実験は、運転手が作動状況を監視し必要に応じて運転操作を行う「レベル2」で、乗客7人が乗れるバスが時速20キロ未満で走行します。
道の駅や美術館、商業施設などを含む13キロの区間を、10月29日まで走行するということです。
実験開始を前に10月17日に試乗した地元の小学校の児童は「未来の車のようで楽しかった」「ちゃんと自動で進んだり、人混みを感知したりしてすごいと思ったし不思議な感じだった」と話していました。
中津川市では、自動運転バスが住民や観光客に利用される公共交通機関になることで地域が活性化されることを期待しています。
付知町まちづくり協議会の早川正人会長は「この地域では、車が生活の一部になっているので、免許を返納したくても出来ないという事情がある。自分たちの足となればうれしいし、観光にも利用できれば、人口減少にストップがかけられるのではと思う」と話していました。