登山の男性がクマに襲われけが 高山市

25日午後、岐阜県高山市で1人で登山をしていた男性がクマに襲われ、左手首にけがをしました。
県はこれまで出していた「クマ出没注意情報」を「クマ出没警戒情報」に引き上げていっそう注意するよう呼びかけています。

市や消防によりますと、25日正午すぎ、北アルプスの焼岳に向けて高山市奥飛騨温泉郷中尾で1人で登山をしていた県内の40代の男性から「クマに襲われた」と消防に通報がありました。
男性は登山道の入り口から2キロほど入った場所で左手首をクマにひっかかれ、けがをして病院に搬送されましたが、自力で歩くことが可能だということです。
市によりますと男性は2頭のクマがいて、そのうちの1頭に襲われたと説明しているということです。
高山市は外出時は鈴などの音の鳴るものを携帯するなど注意を呼びかけています。
岐阜県などによりますと県内で今年度に入ってから10月22日までのクマの目撃情報は517件で、去年の同じ時期の2倍以上に増えています。
また、飛騨市で10月22日に80代の男性がクマに襲われるなど人への被害は今年度に入ってから6人に上り、1年を通して1人だった昨年度に比べて急増しています。
県は「クマ出没注意情報」を「クマ出没警戒情報」に引き上げてクマに気づかれたら背中を見せずに後ずさりで離れるほか、攻撃されそうになったら腕や荷物などで急所を守るよう注意を呼びかけています。