飛騨市で80代男性がクマに襲われけが

22日午前、岐阜県飛騨市で、80代の男性がクマに襲われ、頭や足にけがをしました。
男性は、病院への搬送時、意識があったということです。

22日正午前、岐阜県飛騨市神岡町船津で、80代の男性がクマに襲われてけがをしたと近所の人から消防に通報がありました。
飛騨市によりますと、男性は、頭や足にけがをしていて、ドクターヘリで富山県内の病院に搬送されたということです。
搬送時は、意識があったということです。
警察や消防が駆けつけたところ、すでにクマの姿はなかったということで、警察などが当時の状況を調べています。
飛騨市によりますと、市内ではクマの目撃が相次いでいて、ことし4月から22日までの目撃件数は92件と、すでに昨年度1年間の3倍近くにのぼっているということです。
また、男性が襲われた場所の近くには小学校があるため、市では、23日からこの小学校の通学路を、現場をう回するよう一部変更するほか、鈴などの鳴り物を持たせるよう保護者に呼びかけるということです。
男性がクマに襲われた現場近くにある飛騨市立神岡小学校の北平明美教頭は「あすはたくさんの児童が現場を通るので、保護者には、可能な限り送っていただくとか、別の道にう回して登校するようにと連絡しています。今後も様子をみていきたい」と話していました。

警察や市は、周辺をパトロールするとともに、無線などで住民に注意を呼びかけています。