100歳以上は1500人余 飛騨の100歳女性の長寿を祝う

18日は「敬老の日」でしたが、飛騨市では今月100歳を迎えた女性のもとを市の職員が訪れ、長寿を祝いました。

飛騨市では、100歳を迎える高齢者の誕生日に合わせて祝い金3万円を贈っていて19日は市長の代理で訪れた職員2人が、9月13日に100歳を迎えた谷口早枝さんが暮らす介護老人福祉施設を訪れ、長寿を祝いました。
谷口さんは関東大震災の直後、1923年9月13日にいまの飛騨市に生まれ、市外の紡績会社に勤めたあと、地元に戻って農協やほかの企業で働きました。
亡くなった夫との間に生まれた3人の子どもを育て、いまは2人の孫と3人のひ孫がいるということです。
市の職員から花束や賞状を受け取った谷口さんは「主人が亡くなってから3人の子どもを育てるのがいちばん大変でした」と振り返り、長生きの秘訣を問われると、「好き嫌いなくなんでも食べること。毎日トマトを食べています」と笑顔で話していました。
飛騨市によりますと、市内には19日の時点で100歳以上の高齢者は35人いるということです。

《県内の100歳以上 4年連続で過去最多を更新》
岐阜県によりますと、県内に住む100歳以上の高齢者は9月15日の時点で1521人と、去年より22人増え、4年連続で過去最多を更新しました。
男女別では男性が169人、女性が1352人で女性が9割を占めています。
人口10万人あたり78.16人で、全都道府県で33番目でした。
県内の最高齢は、男性は土岐市の平井光雄さんで、大正6年生まれの106歳、女性は土岐市の林お※かぎさんで、明治42年生まれの114歳です。※おかぎの「か」は変体仮名(「う」の「つ」部分が「の」)。
県内の100歳以上の高齢者は2013年は792人でしたが、年々増加傾向にあり、2016年に初めて1000人を超えました。
県高齢福祉課は「医療や介護サービスが充実するとともに、高齢者の健康意識も高まったことが要因ではないか」としています。