小中学校で「学校選択制」導入へ 美濃市 来年春から

美濃市は来年春から市内にあるすべての市立小学校と中学校で通いたい学校を選べる「学校選択制」を導入する方針を固めました。

美濃市内には5つの小学校と、2つの中学校がありますが、市は来年度から住んでいる区域にかかわらず、学校の特徴や家庭の事情を考慮して子どもや保護者が入学先を自由に選べる「学校選択制」を導入する方針です。
市は7月、小学校入学前の年長児から中学2年生までの約1300人とその保護者を対象にアンケート調査したところ、約20人から現在の通学区域外の学校に入学、進級したいとの声が寄せられたということで、選択制導入後の来年度に限っては現在通っている学校からの転校も認めます。
市は9月にも子どもや保護者が学校を見学する機会を設け、入学・進級先を検討してもらい、区域外の学校への通学を希望する保護者向けには別途、説明の場を設けることにしています。
美濃市教育委員会は「子どもや保護者に学ぶ場所を主体的に考えてもらい、それぞれの希望や事情に応えられる体制を構築したい」としています。
県内ではほかに本巣市が学校選択制を導入しているほか、各務原市や美濃加茂市などで少人数で特色ある教育を行う学校に区域外から通学することを認める「小規模特認校」が導入されています。