岐阜提灯14年ぶり新調へクラウドファンディングで制作費募る
岐阜市の長良川で行われる鵜飼いのシーズン中、近くの古い町並みに飾る「岐阜提灯」が14年ぶりに新調されることになり、地元の住民団体がクラウドファンディングで制作費を募っています。
「岐阜提灯」は、江戸時代から受け継がれてきた伝統工芸品で、古い町並みが残る岐阜市の川原町では、長良川の鵜飼のシーズン中に観光客を出迎えようと、鵜飼いの絵を描いたちょうちんを軒先につるしてきました。
この地域でのちょうちんは絵付けしたものではなく印刷した紙を貼り付けたものですが、老朽化して壊れたものもあるということです。
このため地元住民でつくる団体は、14年ぶりにちょうちんを新調することを決め、クラウドファンディングで費用を募ることにしました。
300万円を目標に8月末まで募集していて、2万円以上を寄付した場合は同じ絵柄のちょうちんなどがもらえます。
目標どおり集まった場合は400個のちょうちんを制作できるということで、古くなったものから順次、取り替えることにしています。
川原町まちづくり会の桑原善吉会長は「ちょうちんが古い町並みに並ぶことで、鵜飼いのシーズンがあでやかになるので、後世に引き継いでいきたい。鵜飼いを見に来た方へのおもてなしとして感動を広げてほしい」と話していました。