「全国学力テスト」 中学生は全国平均上回り 小学生は下回る

小学6年生と中学3年生を対象に行われたことしの「全国学力テスト」の結果が公表され、岐阜県は、すべての教科で中学生が全国平均の正答率を上回った一方、小学生は全国平均を下回りました。

「全国学力テスト」は全国の小学6年生と中学3年生を対象にことし4月に行われ、岐阜県の公立学校ではおよそ3万2500人が参加しました。
31日に公表されたテストの結果によりますと、岐阜県の中学生の平均正答率は「国語」が71%で全国の都道府県では5位、「数学」が53%で6位、「英語」が48%で5位となり、いずれも全国平均を上回りました。
一方、小学生は「国語」が65%、「算数」が60%で、いずれも43位となり全国平均を下回りました。
このうち「国語」では漢字の書きとりや情報の見つけ方の設問などで、「算数」では図形の意味や性質を理解して記述する設問などで正答率が低かったということです。
全国平均を小学校で下回り、中学校で上回る状況はいずれの教科でも平成31年度から続いていて、県教育委員会は今回の結果をもとに授業の進め方などを検討することにしています。
県教育委員会は「児童・生徒が身につけるべき力を本当に身につけているかが重要で、小学生のポテンシャルをもっと引き出すことができたら中学生でさらに力がつくかもしれない。子どもたちの可能性を広げられるよう取り組みたい」と話しています。