「PFOS」などの濃度目標値超える 各務原 水道水の水源地

「PFOS」などの濃度目標値超える 各務原 水道水の水源地

各務原市は市が供給する水道水について有害性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFOS」などの濃度が国の暫定的な目標値を超えていたことを28日に発表しました。

有機フッ素化合物の「PFOS」と「PFOA」は令和2年に国が水質管理上留意すべき項目に追加していて、1リットルあたり合計50ナノグラムという暫定的な目標値を定めています。
各務原市は28日、市役所で緊急の会見を開き、市民の半数にあたる約7万2000人に水道水を供給する三井水源地の水質について検査したところ令和2年11月以降、「PFOS」と「PFOA」の濃度が目標値を超えていたことを明らかにしました。
また、このことを国の通知に基づいて公表すべきだったのに27日、県から指導を受けるまで公表していませんでした。
各務原市の磯谷均副市長は「公表が遅くなりおわびを申し上げます。市民の健康に直結する大変重要なものと自覚を徹底し安全で清浄な水道水の供給に真摯に取り組みたい」と話していました。
各務原市によりますと「PFOS」は泡消火剤など、「PFOA」は界面活性剤などに使用されていたもので、三井水源地の東側にある航空自衛隊岐阜基地は泡消火剤を保有しているものの平成22年以降使用しておらず今年度末までに適切に処分される予定だということです。
各務原市は水道水の「PFOS」と「PFOA」の濃度を目標値以下にするため、活性炭を使って浄化するなどの方法について検討を進めることにしています。