郡上市のため池で外来種の「コクチバス」を一斉駆除 

岐阜県の長良川や、流域の郡上市内のため池で外来種の「コクチバス」が相次いで確認されたことを受けて、岐阜県は27日このうち郡上市内のため池でコクチバスの一斉駆除を行いました。

外来種、ブラックバスの一種であるコクチバスは、ことし5月、長良川では初めて美濃市内で1匹確認されました。
岐阜県がコクチバスと似た環境で生息するアユなどへの食害を懸念していたところ、7月、郡上市にある長良川流域の農業用ため池でも稚魚を含む100匹近くが見つかり、県は美濃市内で見つかったコクチバスがこのため池にいた可能性も否定できないとして27日、一斉駆除を行いました。
職員などはため池だけでなく水をため池から川に流す水路にも入って駆除を行い、網や釣り竿のほか、水中に電流を流し魚を感電させて捕まえる装置などを使って大小のコクチバス76匹を引き上げていました。
県水産振興室の桑田知宣室長は「コクチバスはため池の外の水路でも捕獲され、拡散しているとわかった。地元の漁協などと協力し対応を検討したい」と話していました。
また、世界農業遺産「清流長良川の鮎」推進協議会の玉田和浩会長は「釣り人が釣りを楽しむために放流したと見られ残念だ。釣ったコクチバスは買取も行っているので漁協などに連絡してほしい」と話していました。
岐阜県は今後駆除したコクチバスの年齢やオスとメスの比率などを水産研究所で調べることにしています。