地域防災活動に取り組む恵那東中学校 内閣総理大臣表彰を受賞

南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、地域と連携して防災活動に取り組んでいる恵那市の恵那東中学校が内閣総理大臣表彰を受賞しました。

恵那東中学校では、地域や学校の事情をよく知る中学生にも、地域防災の担い手になってもらおうと、地元住民と連携した防災教育に力を入れています。
5年前からは、防災活動のリーダー役を目指す生徒たちが主体となって、災害時の校内施設の活用や避難所運営など、中学生ならではの視点を生かした地域防災に取り組んできました。
また、去年12月には、自分たちで考えた防災訓練のあり方を市長に提言するなど、地域と行政の橋渡し役としての活動も行ってきました。
こうした活動が評価され、7月3日、「安全功労者内閣総理大臣表彰」の学校の安全に関する分野で団体表彰を受賞しました。
活動に取り組んできた3年生の林定太朗さんは、「自分たちができることで地域の方々と関われる防災を考えてきました。受賞をきっかけに全校生徒が地域防災を身近に感じて興味を持ってくれるとうれしいです」としています。
西尾英憲校長は、「生徒主体の防災活動が認められてうれしく思います。防災士になって活動する生徒のように今後も新たな防災リーダーを育て、地域防災に役立つ防災学習を続けていきたい」としています。