ホテルが給付金など不正受給 旅行支援キャンペーンで 

岐阜県は岐阜市内のホテルが新型コロナに伴って実施された県の旅行支援キャンペーンの給付金など210万円余りを不正に受給していたと発表しました。ホテル側は「ずさんな管理があった点は反省すべきだが、故意に行ったものではない」としています。

県が不正受給をしていたと発表したのは岐阜市の「ニュー岐阜ホテルプラザ」です。
県では新型コロナの経済対策として去年4月から宿泊費などを割引くキャンペーン「ほっと一息、ぎふの旅」を実施し、割引分を宿泊施設に補填していました。
県によりますと去年10月に匿名での情報提供があり調べたところ、このホテルでは去年4月から12月にかけて宿泊の事実が確認できない申請や実際に宿泊した人とは別人の名前での申請があり、給付金約148万円を不正に受給していたということです。
また、約64万円分の電子観光クーポン、「ぎふ旅コイン」を規定より多く客に渡していたということです。
県は宿泊者ではなく予約した人の名前で申請するなどホテルの担当者が制度を十分に理解していなかったことが原因として考えられ、返還に応じる意向も示しているなどとして警察への被害届は提出しない方針です。
「ニュー岐阜ホテルプラザ」は「ずさんな管理があった点は反省すべきだが、故意に行ったものではない。今後は従業員に周知を徹底したい」としています。