インドから来日の大学院生 関市の刃物製造の現場を見学

インドから来日した大学院生が12日、関市の刃物メーカーを訪れ、日本のものづくりの現場を見学しました。

インドから来日した大学院生たち20人余りは、2016年に日本とインドの両政府間で合意した「ものづくり技能移転推進プログラム」に基づき、7月9日から約1週間にわたって東京や大阪、名古屋など各地のメーカーや新興企業を訪問しています。
学生たちは12日、インドにも製造や販売の拠点を設けている関市の刃物メーカーを訪れ、カミソリや医療用の刃物の生産工程を見学しました。
はじめに、関市で刃物の生産が盛んになった歴史について説明を受けたあと、大型の機械で刃物を製造する様子を見たほか、高精度の顕微鏡をのぞいて刃こぼれなどが起きていないか検品する作業も体験しました。
大学院で経営やマーケティングを学んでいるというジェーン・ソラブさん(22)は「小さな製品なのに工程が非常に細かく、さすが『メイドインジャパン』だと感じた。日本の人々は何かを作ろうと思ったら何としても作るんだという意識が強く、勉強になりました」と話していました。
刃物メーカー「貝印」の茅野昂さんは「日本のものづくりへの姿勢を興味深く見ていただけた。今後もこうした活動を継続し、日本、関市、インドとの橋渡し役になれれば」と話していました。