池田町の町長セクハラ問題 町が一転、第三者委を設置の方針

岐阜県池田町の職員と元職員の女性2人が町長からセクハラ行為を受けたと訴えた問題で、池田町は町が聞き取り調査を行うとした4日の方針を転換し、第三者委員会を設置して調査を進めることを決めました。

4日、池田町の職員と元職員の女性2人が岡崎和夫町長(75)から庁舎内で尻や手を触られるなどのセクハラ行為を受けたと訴えました。
その後、岡崎町長は会見で2人の尻を触った行為は否定しましたが、元職員の女性に対しては激励の意味を込めて手を握ったり肩を触ったりしたことがあったと認めた上で当時はセクハラ行為という認識はなかったものの、「現在はセクハラ行為にあたると判断している」と述べました。
被害の相談を受けた労働組合は、町に対して第三者委員会を設置して実態調査を行うよう求めましたが町は第三者委員会を設けず指針に基づいて町がすべての女性職員に聞き取り調査を行う方針を示していました。
町の議会事務局によりますと、5日朝、岡崎町長も出席して開かれた全員協議会で複数の議員から「第三者委員会を設けるべきだ」という意見が出されたということです。
池田町が改めて対応を検討した結果、4日の方針を転換し、第三者委員会を設置して調査を進めることを決めたということです。
これについて相談を受けた労働組合「岐阜青年ユニオン」は「一歩前進だが客観性を担保できる第三者委員会になるのか推移を見守りたい」と話しています。