池田町の職員と元職員“町長からセクハラ受けた”

岐阜県池田町の職員と元職員の女性2人が、4日、町長から庁舎内で尻や手などを触られるセクハラ行為を受けたと訴えました。
これに対して岡崎和夫町長(75)は尻を触った行為は否定しましたが手などを触ったことを認め当時はセクハラ行為だという認識はなかったとしたものの「現在はセクハラ行為にあたると判断している」と述べました。

町長からセクハラ行為を受けたと訴えたのは、いずれも30代の池田町の職員と元職員の女性2人で、4日、相談を受けた労働組合「岐阜青年ユニオン」が会見を開き、2人は匿名で参加しました。
この中で職員の女性は2020年に庁舎の廊下で町長とすれ違った際に尻を触られるセクハラ行為を受けたと訴えました。
また元職員の女性は総務課に在籍していた2013年に町長室で数分にわたて手を触られたほか尻を触られたりする行為も受けたと訴えました。
「セクハラです」などと拒否したということですが、少なくとも5回以上にわたってこうした行為が繰り返されたということです。
元職員は「たくさんの葛藤があり、今もこの話をすることに恐怖を感じています。私のような人がひとりでもいなくなってほしい。長い間続いていたことなのに取り上げられなかった原因も究明してほしい」と話しました。
労働組合は、町に対し第三者委員会を設置して実態調査を行うことなどを求める要求書を提出しました。
これを受けて岡崎和夫町長は午後3時ごろから記者会見を開きました。
この中で、岡崎町長は2人の尻を触る行為については否定しましたが、激励の意味を込めて元職員の手を握ったり肩を触ったことはあったとし当時はセクハラ行為だという認識はなかったとしたものの「現在はセクハラ行為にあたると判断している」と述べました。
岡崎町長は「安易な行動だったのではといまは反省しております。この方以外にはしていないし今後もないようにしたい」と述べ進退については現時点では答えられないと説明しました。
池田町は要求があった第三者委員会は設けず町の指針に基づきまずは町が職員に聞き取り調査などを行う方針だということです。