岐阜県初 山の遭難者捜索活動にドローン活用の訓練

山で遭難した人の捜索活動にドローンを活用しようと、3日、岐阜県では初めてとなる訓練が行われました。

岐阜市の百々ヶ峰で行われた訓練には岐阜北警察署の警察官やドローンの操縦士などあわせておよそ20人が参加しました。
訓練は登山道で転倒してけがをしたという想定で行われ、倒れている場所を特定するため地上149メートルの高さまでドローンを飛ばしました。
ドローンには温度を感知する赤外線カメラが搭載されていて、警察官たちは撮影された映像をモニターで確認しながら倒れている人を捜しました。
そして地上から山に入った救助隊と無線で連絡を取って捜索にあたり、遭難者役の人を救助しました。
岐阜県警察本部によりますと、去年岐阜県内で起きた山岳遭難は129件と前の年と比べて36件増えていて、このうち3件は3日訓練が行われた百々ヶ峰で起きたということです。
山で遭難した人の捜索活動にドローンを活用する訓練は岐阜県内では初めてだということで岐阜北警察署地域課の伊藤克哉課長は「ドローンを使うと警察官が上って捜索するより早く遭難者を発見できる。有効に活用していきたい。手軽に上れる山での事故が増えていてあらかじめ無理のない計画をたててほしい」と話しています。