岐阜県警が子どものAI活用の面接訓練システム導入 

岐阜県警は、虐待などを受けた子どもに心理的な負担をかけずに正確な情報を聞き出すスキルを向上させようと、AI=人工知能を活用した訓練システムを導入しました。

岐阜県警が導入したのは明治学院大学などが開発した「アバタートレーニング」と呼ばれるシステムです。
このシステムは国内外の警察官が行った子どもとの面接記録を大量にAIに学習させていて、捜査員がパソコン画面に現れる子どもとの会話を疑似体験しながら正確な情報を聞き出すための質問の方法を学びます。
虐待や性犯罪の被害を受けた子どもの場合、質問によって心理的負担をかけないように注意する必要があり、正確な情報を聞き出すのが難しいこともあります。
今回のシステムはそうした難しい面談を繰り返し訓練できるように全国の警察で初めて導入したもので、ことし1月以降、約750人が訓練を受けたということです。
岐阜県警刑事総務課の梶原敏之課長補佐は「今後も先端技術を積極的に活用して捜査力の向上に努めます」と話しています。
また、システムの開発にあたった明治学院大学心理学部の萩野谷俊平専任講師は「子どもが警察官と話したいという動機付けになるような会話の訓練ができるようにしたい」と話しています。