高山市荘川町内でクマ目撃情報相次ぐ 小中学校ではバスで下校

23日、岐阜県高山市荘川町内でクマが目撃されたという情報が市などに相次いで寄せられました。
地元の小中学校では児童や生徒をバスで下校させる対応を取っていて、高山市は周辺の住民に対して注意を呼びかけています。

高山市荘川町では23日午前6時ごろ、七間飛吊橋近くで「クマを目撃した」という通報が釣り人から警察によせられました。
また、正午前には同じ荘川町内の森林公園、であいの森の入り口近くで道路を横断するクマを見たという情報が近くの飲食店の従業員を介して高山市にも寄せられたということです。
高山市によりますと、クマはいずれも体長が90センチから120センチほどだったということですが、同じ個体かどうかはわかっていません。
これを受けて近くの小中学校では、児童生徒あわせて59人全員をバスなどで家の近くまで送る対応をとりました。
このうち荘川小学校では、教頭から仲間で話をしたり音を出したりして帰宅するように注意を受けた児童たちが、午後3時40分ごろバスに乗り込み下校していきました。
荘川小学校の畑中康司教頭は「ことしで4、5回目と例年に比べクマの目撃情報が多いと聞いている。子どもたちには自分の身の安全を自分で守れるような指導をしていきたい」と話していました。
高山市はクマに注意をするよう周辺の住民に注意を呼びかけています。