“セクハラ疑い”報道の町長に辞職勧告決議 岐南町議会

複数の女性職員に対するセクハラの疑いが報じられた岐阜県岐南町の小島英雄町長に対する辞職勧告決議案が町議会に提出され、賛成多数で可決しました。
これに対して小島町長は「第三者委員会の調査結果を待ちたい」と述べ辞職しない考えを改めて示しました。

岐南町の小島英雄町長(73)は5月、週刊文春の電子版で複数の女性職員にセクハラをしていた疑いがあると報じられました。
小島町長は会見で頭や手を触ったことは認めましたが、「スキンシップを取っていた」などと述べセクハラとの認識はなかったと説明しています。
これについて22日の町議会に町長に対する辞職勧告決議案が提出され、提出した議員が「町長は一連の行為に対してセクハラの認識はなかったと発言しているが、誰が見てもセクハラ行為であることは明らかだ」と述べました。
その上で「町を混乱させて信用を著しく失墜させた。町長の職にふさわしくないと判断し速やかに職を辞することを強く求める」と理由を述べました。
辞職勧告決議案は議長を除いた9人中7人の賛成多数で可決されました。
この決議には強制力はなく、議会終了後報道陣の取材に応じた小島町長は「これまでの報道は一方的なもので、私の意見が反映されておらず納得がいかない。辞職については町が設ける第三者委員会の結論によって検討したい。セクハラという認定があれば町長を辞職する」と町長を続ける考えを示しました。