マイナ保険証 3分の2でトラブル 県保険医協会の調査

マイナンバーカードの誤登録などが相次ぐ中、岐阜県内ではカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」で本人確認を行っている医師や歯科医師のうち3分の2に何らかのトラブルがあったことが県保険医協会の調査でわかりました。

岐阜県保険医協会は5月から6月にかけ県内約1600人の医師と歯科医師にFAXで調査を行い、297人から回答を得ました。
その結果、「マイナ保険証」で本人確認を行っている県内約250人のうち3分の2にあたる168人が何らかのトラブルがあったと回答したということです。
具体的な内容を複数回答で尋ねたところ、保険証が無効扱いになるなど「患者の情報が正しく表示されなかった」が108人、「カードリーダーやパソコンの不具合で読み取れなかった」が82人、「マイナ保険証の不具合で読み取れなかった」が36人、「他人の情報にひもづけられていた」が6人でした。
また、こうしたトラブルのためことし4月以降だけでも13人が患者にいったん10割の負担を請求していました。
岐阜県保険医協会の池庭誠副会長は「あまりにもトラブルが多く医療機関や患者に不利益をもたらしていたことがわかった。紙の健康保険証があればトラブルが解決することも多いので、廃止は慎重に進めてほしい」と話していました。