昨年度の障害者の就職 4年ぶり前年度上回る 

昨年度に岐阜県内のハローワークを通じて就職した障害者は、のべ1962人と4年ぶりに前の年度を上回りました。
岐阜労働局は、新型コロナの感染が落ち着き障害者が就職活動をしやすくなったほか企業の人手不足などが背景にあるとみています。

岐阜労働局によりますと、昨年度、県内のハローワークを通じて就職した障害者はのべ1962人で前の年度より39人、率にして2%増えました。
新型コロナの感染拡大前の水準には戻っていないものの、前の年度を4年ぶりに上回りました。
就職先を産業別にみますと「医療、福祉」が811人(前年度ー5.6%)、「製造業」が409人(前年度+11.4%)、「卸売・小売業」が179人(前年度+15.5%)などとなっています。
また、企業が障害者に限定して求人を出した件数も4372件と前の年度より325件、率にして8%増えました。
増加は3年ぶりです。
岐阜労働局の吉田恵地方障害者雇用担当官は「新型コロナの感染が落ち着き、障害者が就職活動をしやすくなったほか、製造業を中心に人手が不足し、障害者を雇い始めている。コロナ禍からの経済回復に加え一定規模以上の企業に義務づけられている障害者の雇用率の引き上げも決まったため、障害者の就職はさらに増えるとみられる」としています。