病院と大学と“ヤギ”が連携 コスト削減・研究・癒やし

美濃加茂市の病院で敷地内の池の周辺の雑草をヤギが食べて除草する取り組みが31日から始まり、さっそく16頭のヤギが“任務”に取りかかりました。

この取り組みは美濃加茂市の中部国際医療センターと岐阜大学などが連携して始めたもので31日に岐阜大学から16頭のヤギがセンターに到着しました。
センターの池の周辺は急な傾斜で除草作業が難しく除草にかかる費用が課題となっています。
そのため31日、“着任”した16頭はことし11月までの約半年間センターに滞在し、7500平方メートル分の除草作業を請け負っていて早速、のり面で懸命に雑草を食べ“任務”に励んでいました。
センターでは人による除草作業と比べ2割程度のコスト削減につながると期待していて期間中のヤギの世話は県立加茂農林高校の生徒や地元の農業生産法人があたるということです。
また、岐阜大学は、ヤギの食性に関する研究や患者や医療従事者などのストレス軽減効果などの研究を行うということです。
岐阜大学応用生物科学部の八代田真人教授は、「教育と研究を通じて地域貢献したいとヤギを連れてきました。癒やし効果などの研究につなげたい」と話していました。
また中部国際医療センターの山田實紘理事長は、「病院に来る患者は不安を抱えているがヤギを見ることで癒やされ、病気を忘れたり元気になろうという希望につながればと思う」と話していました。