水素燃料電池の大型トラックで実証実験へ 西濃運輸 6月から

物流業界でも脱炭素社会への取り組みが求められる中、岐阜県に本社がある西濃運輸は二酸化炭素を排出しない水素を使った燃料電池の大型トラックの実証実験を6月から始めることになりました。

17日は愛知県あま市の西濃運輸の支店で実証実験に使う大型トラックが報道関係者に公開されました。
トヨタ自動車などが開発したもので燃料の水素を貯蔵するタンクを6本搭載し、約600キロメートルを走行できる見込みで、最大で11トンの荷物を積むことができます。
燃料電池で走る小型のトラックはすでに使われ始めていますが、大型トラックは今回の車両が初めてだということで二酸化炭素も排出しません。
運転した社員の男性は「ものすごく振動も少ないですし音も静かなので、乗り心地はいいです」と話していました。
実証実験は1台を使って来月から東京と神奈川の支店を回るルートで行い、水素の充填時間を含めた運行管理の状況やトラックとしての使い勝手、水素の消費量などを確かめることにしています。
西濃運輸の吉田明宏執行役員は「このトラックが商用車として実現できること目指して実証実験を進め、サステイナブル社会の実現に貢献したい」と話していました。