県立高校の女子生徒420人分の個人情報盗まれたか 

岐阜県教育委員会は、県立高校の女子の在校生と卒業生の名前や住所を記し、顔写真も貼付された書類など420人分の個人情報が盗まれたおそれがあると発表しました。
多くは去年11月に逮捕された男の自宅から見つかっていてこれまでのところ悪用されたケースは確認できていないとしています。

書類が盗まれたおそれがあるのは岐山高校と加納高校、羽島高校、大垣南高校、大垣商業高校それに関高校の6つの県立高校です。
県教育委員会によりますと、書類はいずれも女子の在校生と卒業生のあわせて420人分の書類で、氏名や住所、家族状況などが記載され顔写真を貼付した「個人調査票」や災害時の帰宅ルートが記された書類、それに部活動の記録の3つ種類だということです。
去年11月に制服を盗んだ疑いで逮捕された愛知県一宮市の無職の男の自宅から359人分の個人調査票などが見つかり、3月すべての県立高校で点検を行った結果さらに61人分の書類の行方がわからず盗まれたおそれがあるということです。
これまでのところ悪用されたケースは確認できていないとしています。
こうした書類は学校の判断で保存期間を決めているということですが、点検時期に明確な決まりはなく中には、保存期間を過ぎても廃棄していないケースもあったということです。
県教育委員会の嶋崎敏幸教育管理課長は「生徒と保護者のみなさまに不安を与えたことをおわび申し上げます」と謝罪した上で管理の徹底や防犯対策の強化を図るとしています。