小学5年生の6人に1人「世話する家族いる」 岐阜県が調査
大人にかわり家族の世話や介護をしている「ヤングケアラー」について岐阜県が調査を初めて行い、県内の小学5年生のうち「世話をしている家族がいる」と答えた児童はおよそ6人に1人だったことが県のまとめでわかりました。
ヤングケアラーをめぐっては実態を把握し支援につなげるための調査を厚生労働省がおととしと去年、全国的に行っています。
岐阜県は県内の実態をより詳しく調べようと去年9月、小学5年生と中学2年生、高校2年生のあわせておよそ5万3000人を対象にオンラインで調査を行い、3万4000人が回答しました。
それによりますと「世話をしている家族がいる」と答えた割合は小学5年生で最も高く、およそ6人に1人にあたる15.8%だったことがわかりました。
その相手はきょうだいが最も多く55.9%、次いで母親が40.5%、父親が29.3%などで、世話をする頻度はほぼ毎日が36.2%、世話をする時間は1日7時間以上が9.4%を占めていました。
家族の世話について相談したことのない児童は64.4%で、このうち、相談相手がいない子どもが19.4%を占めたということです。
岐阜県子ども家庭課は「自分の大変さに気づいていない、助けを諦めているという児童が多いとみられる。学習支援を行う団体やこども食堂などと連携し相談を受け付ける体制を整えたい」としています。