飛騨牛 地理的表示保護制度に新たに登録

飛騨牛 地理的表示保護制度に新たに登録

岐阜県のブランド牛「飛騨牛」が全国各地の特産品を国が地域ブランドとして保護する地理的表示保護制度に新たに登録されました。

GI=「地理的表示」の保護制度は伝統的な生産方法や生産地の特性が品質などに結びついている農水産物や食品を地域ブランドとして国が登録・保護する制度で、これまでに全国で119品目が登録されています。
農林水産省によりますと、明治期から地域をあげて牛の改良に取り組んできたほか肉質のやわらかさや、網目のように入った霜降りなどの品質の高さが評価されたということで、31日、新たに登録されました。
県によりますと、昨年度、出荷された飛騨牛は9883頭と一時期よりは減っているものの前の年度に比べて156頭増えています。
また昨年度の輸出量はおよそ90トンと過去最多となっていて、県はコロナ禍で落ち込んだ海外の外食需要の回復のほか、オンラインを活用した売り込みなどが効果をあげたとみています。
県内で農産品がGIに登録されたのは、「奥飛騨山之村寒干し大根」と「堂上蜂屋柿」に続いて3品目です。
飛騨牛がGI=地理的表示保護制度に登録されたことについて飛騨肉牛生産協議会の会長で、高山市清見町で120頭の牛を飼っている上垣内仁志さんは「海外輸出も増えてきたので、大変ありがたい登録だと思います。皆さんに安心して食べて頂けることをPRできるので消費がより伸びていけば嬉しいです」と話していました。