本巣市のメーカー 子どものバス置き去り防ぐ安全装置開発へ

ことし4月から全国の保育所や幼稚園などの送迎バスに安全装置の取り付けが義務づけられるのを前に、岐阜県内では本巣市に本社がある輸送用機器メーカーが子どもの置き去りを防ぐ安全装置の開発を進めています。

去年9月、静岡県の認定こども園で園児が送迎バスに取り残され熱中症で死亡した事件を受け、政府は今年4月から全国の保育所や幼稚園などの送迎バスに安全装置の取り付けを義務づけます。
これを前に路線バスの降車ボタンの販売シェアが国内の3割を占める本巣市の輸送用機器メーカーは、地元の幼児園の協力も得ながら子どもの置き去りを防ぐ安全装置の開発を進めています。
安全装置はバスのエンジンを止めると鳴り始める警報を車内後方に設けたボタンを押して解除する仕組みで、置き去られている子どもがいないか運転手に後方まで点検することを促します。
12月に国土交通省が安全装置の仕様に関するガイドラインを公表したばかりで、メーカーでもガイドラインにあわせながら義務化に向けて開発を進めることにしています。
輸送用機器メーカー、レシップの笹尾哲平さんは「非常にタイトなスケジュールですが、夏の時期は熱中症など取り残されると命にかかわるリスクが増えるため、早急に開発を進めたい」と話しています。