認知症の人に“見守りシール” 各務原市で使い方講座

行方がわからなくなった認知症の人を見つけた際にスマートフォンでQRコードを読み取ると家族などに自動でメールが送られる「見守りシール」について学ぶ講座が岐阜県各務原市で開かれました。

「見守りシール」と呼ばれるシールはQRコードが印刷されたシールで衣服などに貼り付けます。
そして行方がわからなくなった認知症の人を見つけた際にこのQRコードをスマートフォンで読み取ると家族などに見つかったことを知らせるメールが自動的に送られるほか読み取った人の画面には話しかける際の注意点などが表示されます。
6日は各務原市の公民館で「見守りシール」の使い方を学ぶ講座が開かれ、およそ20人が参加しました。
参加者たちは寸劇を見てQRコードを読み取って家族と連絡したり警察に引き渡したりする一連の流れを学んだあと実際に模擬のQRコードを読み取るなどして手順を確認していました。
岐阜県警察本部によりますと、ことし1月から11月までに認知症の人が行方不明になったという通報は258件で、このうち9人が死亡した状態で見つかったということです。
80代の男性は「シールが貼ってある場所がわかりにくいので統一してほしいが貼ってあることがわかれば声をかけやすのでよい取り組みだと思う」と話していました。
各務原市高齢福祉課の高場浩子主事は「寒くなり外に超時間いるのは負担が大きいので、QRコードも利用して保護に協力してほしい。認知症の人を見かけたらゆっくり視界に入り穏やかに話しかけてほしい」と話していました。