“嚥下障害”ある人も外食が楽しめる施設 岐阜市にオープン
食べ物が飲み込みにくい嚥下障害などがある人にも外食を楽しんでもらおうと、岐阜市の病院がとろみをつけた飲み物や細かく切り分けた料理などを提供する施設をオープンしました。
この施設は岐阜市早田大通の「近石病院」が隣接する土地に2日、オープンしました。
「飲み込む」を意味する英語などにちなんで「カムカムスワロー」と名付けられ、通常のメニューのほか、嚥下障害がある人のために、飲み物が気管に入らないようとろみをつけたり、料理を一口大に細かく切り分けたりして有料で提供しています。
2日は病気の影響で飲み下しに障害がある73歳の女性が訪れて、細かく切られたパンケーキやとろみのついたコーヒーを口にし、「おいしいです。飲み込みやすいです」と話していました。
また、料理を提供する際には食事を覚えたばかりの乳幼児のため食べ物を押しつぶす器具や口からこぼれにくいスプーンなども貸し出しています。
1歳の子どもがいる38歳の女性は「初めての子なのでどんな食事を与えればいいか分からず、手探りでしたが、今後離乳食などについても相談したいです」と話していました。
レンタルキッチンや食の悩みに答える相談室も併設されていて、管理栄養士や歯科衛生士から助言を受けられるほか、今後は在宅医療や介護の相談にも応じるということです。
代表を務める歯科医師の近石壮登さんは「障害で食べ物に調整が必要な人はなかなか外食の機会がないのが現状ですが、専門家のサポートによって食事を楽しみ、笑顔になってもらいたいです」と話していました。
【問い合わせ先】。
カムカムスワロー058ー216ー3333。