介護が必要な高齢者の日常生活を疑似体験
特別なゴーグルや体を固定するサポーターなどを装着して介護が必要な高齢者の日常生活を疑似体験できるイベントが大垣市で開かれています。
このイベントは介護が必要な高齢者への理解を深めてもらおうと大垣市の介護サービス事業者で作る団体が開いたものです。
会場にはかむ力や飲み込む力が衰えている人も食べやすい介護食や最新の福祉用具などを紹介する約30のブースが設けられ訪れた人たちは試食したり手に取って試したりしています。
このうち、高齢者の日常生活を疑似体験できるブースには目が見えにくい白内障を理解するためのレンズを白く加工したゴーグルや思うように体を動かせない状態を作り出すためのサポーターや重りが入ったベストなどが用意されています。
訪れた人たちはこれらの道具を装着した上で歩いたり福祉用具を使うなどしてどのようなサポートが必要かなどを考えているようすでした。
母親が介護が必要だという男性は「体が重たくて何をするのもおっくうに感じます。介護される側に寄り添っていきたい」と話していました。
大垣市介護サービス事業者連絡会の伊藤浩明会長は「来場した人たちが介護される側の気持ちを理解してもらえると介護する側、される側双方にとってよりよいものになると思っています」と話していました。
このイベントは17日も大垣市の「大垣市情報工房」で開かれます。