御嵩町「リニアトンネル残土を考える会」設立
リニア中央新幹線の工事を巡ってJR東海が御嵩町に建設を計画しているトンネル工事で発生する残土の処分場について、地元の住民が、協議し検討する会を設立しました。
会を設立したのは、残土の処分場が計画されている御嵩町上之郷地区の住民たちで1日、自治会の代表者が集まり設立総会が開かれました。
この中で、纐纈健史会長が「リニアの開通に反対ではないが、工事で子や孫の代までリスクを背負わせるわけにはいかない」とあいさつしました。
リニア中央新幹線の建設工事を進めるJR東海は、御嵩町にある工区のトンネル工事などで出る残土の処分場を、町内に建設したいとして町と協議を進めています。
残土には、自然由来の重金属が含まれるおそれがあり、JRは保管する際に遮水シートを重ねるなど安全対策を取るとしているものの、住民の間からは不安の声が上がっています。
会では「住民の生命、財産、および環境に重大なリスクが想定され、地域住民が一体となってこの問題を多角的に協議、検討、提言し、よりよい環境を次の世代に引き継ぐことを目的としたい」としています。