下呂温泉に観光拠点の新施設「湯めぐり館」が完成

下呂温泉の中心部に、観光の拠点となる新たな施設「湯めぐり館」が完成し、28日に式典が開かれました。

東海地方有数の観光地である下呂市の下呂温泉では、市がおよそ3億円をかけて観光交流センター「湯めぐり館」を中心部に整備しました。
28日には現地で関係者およそ60人が参加して完成式典が開かれ、神事のあと、下呂温泉を有馬、草津と並ぶ名泉として全国に広めたとされる室町時代の僧侶「万里集九」の銅像の除幕が行われました。
そして下呂温泉の芸妓や舞妓が、華やかな舞を披露して完成を祝いました。
「湯めぐり館」には、電子案内板で情報を発信する「観光案内コーナー」や、観光客が市民と交流できる「地域交流室」が設けられています。
下呂市によりますと、去年、市を訪れた観光客はおよそ137万人で、新型コロナの影響で例年の半分に落ち込みました。
下呂市観光商工部の細江博之部長は「厳しい状況だからこそ、温泉の魅力をきちんと発信する方法を考えることが必要だった。気軽に立ち寄って観光情報を得てもらい、さらにくつろいでいただける施設にしたい」と話していました。
「湯めぐり館」は4月1日に開館します。