防災キャンペーン「いまから防災」猪苗代湖の新たな航行ルール

NHK福島放送局が年間を通して取り組む防災キャンペーン「いまから防災」。
今週は「水の事故から命を守る」をテーマにお伝えします。
4回目は、猪苗代湖での水難事故防止のため、今月から始まったモーターボートなどのあらたな航行ルールについてです。

猪苗代湖は去年、およそ40万人が訪れるなど、夏を中心に湖水浴などでにぎわう観光スポットですが、水難事故が後を絶たず、4年前には、沖合で親子がプレジャーボートに巻き込まれて小学生の男の子が死亡しました。

この事故を受けて、県などは、動力が付いたモーターボートなどの航行について、法的な規制がなかったエリアを航行が可能な区域と航行を禁止する区域に分けて今月から設定しました。

禁止区域は利用者が多い浜で、岸から湖の中心に出るまでのおよそ300メートルの範囲に設定され、航行した場合、30万円以下の罰金が科されます。

一方、動力付きのボートなどが航行できる区域では、手こぎボートなどの利用が禁止され、同じエリアに乗り入れできないようにすることで事故を防ぎます。

県河川計画課は「ボートなどが航行する場所がほかのエリアと分けられたので、あらたなルールをホームページやチラシで確認してもらい、安全に楽しんでほしい」としています。