いわき市 海開き前に「離岸流」の危険を学ぶ講習会

いわき市では20日の海開きを前に、福島海上保安部が海の事故を防ぐための講習会を開き、海水浴場の運営者らが事故の原因の1つとなる「離岸流」の危険性などについて学びました。

講習会では、波のメカニズムが専門の長岡科学技術大学の犬飼直之准教授が講師を務め、いわき市内の海水浴場の運営者や学校関係者などおよそ30人が参加しました。

犬飼准教授は、まず、離岸流は岸に打ち寄せた海水が沖に戻る流れで、波がある場所であればどこでも発生する可能性があり、特に堤防などの岸から突き出た構造物のそばに発生しやすいことを説明しました。

見た目には岸に向かって波が打ち寄せていても、水中では沖に向かう流れが起きていることもあるということで、一般の人が見分けるのは難しいということです。

波が高くなるほど流れは速くなり、より危険が増すということです。

そのうえで、犬飼准教授は、波が高いときには海に入らず、もしも離岸流に流されてしまったときには、流れに逆らって泳ぐことはせず体を浮かせておくことに専念し、救助を待つことが大切だと呼びかけていました。